小学生の娘さんが夏休みに入りました。
毎日,いつもと違う生活時間を楽しんでいるようです。
そんな娘の様子を見ながら…夏休みに入る日(1学期の終業式)のワクワク感を懐かしく思い出しました。「いぇ~い,1か月間学校行かなくていい」的な非日常感。
そういえば…私も3年前の2020年3月に,会社員を卒業して長期休暇を自主的に取得。
会社の最終出社日も,同じようにワクワクしていました。
キャリアの夏休み=サバティカルタイムのスタート日です。
会社を退職しようという気持ちが芽生えてから,ここまでたどり着くのに3年の月日を要しました。
私が会社を退職した理由
働いている会社の理念も好きでしたし,一緒に働いている仲間も大好きでした。
でも「定年までこの会社で働き続けるか?」という問いに対して,自分の出した答えはNo。
このまま60歳までは仕事があり,収入もそれなりに安定するかもしれませんが,定年までの毎日にワクワクが見いだせなかったこと,定年以降の自分の人生が全く見えなかったこと,が大きな理由です。
では,この会社を退職するならいつか?次の人生の種を探し,育てるならば少しでも若い方がいい。
一方で長年お世話になった会社に対して不義理な辞め方はしたくないので,1年以上前から上司に辞意を伝え,会社で関わっていた大きなプロジェクトが一旦終わるタイミングで卒業させてもらうことにしました。
また,2021年4月に娘さんが小学校に入学することから,保育園最後の1年で子どもとの時間を思う存分満喫したいという希望も一緒に叶えられるタイミングでもありました。
…実は,親子留学をしようと考えていたのですがが,こちらは想定外のコロナ禍で断念。
1冊の本との出会い
私が退職する1年前ぐらいに,父も長年勤めた会社を退職し,悠々自適の老後を過ごしていました。そんな矢先,娘も仕事を辞めたという。
母曰く,「お父さん,口には出さないけど,あなたの退職がショックみたいよ。」と。
父から見れば,一部上場企業に就職し,バリバリと仕事をしていたのに,なぜその環境を手放してしまうのか,娘の行動の理解に苦しんだのでしょう。自分で決めた退職に後悔はなかったのですが,父にショックを与えてしまったことが気になっていました。
そんなとき,「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」という本に出会いました。そこには私が退職という選択肢を選んだ理由が,言語化され,整理されていました。
・これからの時代は,教育-仕事-引退という3ステージではなくなること
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)-100年時代の人生戦略 より要約
・引退後の人生を戦略的に考えておく必要があること
・そのためには,有形資産(お金など)と無形資産(知識・スキル,人脈,健康,新しい経験に対して開かれたマインドなど)の両方へ,計画的に投資し,メンテナンスをする必要があること
父と私の生きている時代では,前提が異なっています。娘が生きていく時代も前提が異なるでしょう。
結局は,今自分が生きている時代や世界で,自分や周りの人たちが豊かに過ごせているのかどうか,いつもその目的に立ち返りながら,自分の行動を選択しなければならないということかと。
この本は,今でも私のバイブルとして,迷いが出た時の立ち返り先となっています。
父に直接的に退職した理由や考えていることを伝えてはいませんが,退職後の私の行動や発言,チャレンジしている姿を見せることで,私の人生はより豊かになっているということを示していきます。
「お父さん,娘は毎日豊かな時間を過ごしていますよ。」