サバティカルタイム中を含め,どっぷりと学びに使っている今日この頃ですが,学びながら自分自身の「学び」の概念がどんどん変わっていっているという感覚があります。
かつての学びとは,
- 学ばなければならないことを学ぶ
- 机に向かって黙々と取り組む
- 学びの手ごたえは,試験で確認
というイメージでした。それが今では,
- 学びたいことを学ぶ
- 仲間と対話しながら考えを深める
- 学びの手ごたえは,日常の中での自分の行動や思考の変化で確認
と変わっています。この変化に大きく影響を及ぼした3つの学びを紹介します。
1)スクラ
私のブログでは何度も出てくるオンラインビジネススクールです。ぶっちゃけ…入った時は,思考術とかスキルとか,色々教えてもらえるんだろうな~とラフな気持ちだったのですが,スクールでは自分の考えを共有する機会や仲間の考えを聴く機会が多く設計されていました。講師の先生から学ぶことはもちろんのこと,仲間の考えからも多くの気付きや視点を頂き,卒業する頃には対話型の学びにすっかりと魅了されていました。自分一人では辿りつけなかった結論や世界に,仲間とならたどり着ける。
「早く行きたいなら一人で行け,遠くに行きたいならみんなで行け」
この言葉をガッツリ体感した学びの機会でした。
2)アクティブ・ブック・ダイアローグ(r)
スクラの学びの一部として実践したアクティブ・ブック・ダイアローグ(r)(以下ABD)。1冊の本を仲間と分け合って読み,担当ページの要約を共有し合う。その要約の内容をインプットとして,仲間と本の内容について語り合う,という手法です。私のバイブル「LIFE SHIFT」も最初はこの手法で出会いました。
もともと,そんなに本を読むのが得意でない私からすると,この読書手法はマジ神!せっかくならこの手法をマスターしたいと,アクティブ・ブック・ダイアローグ(r)の認定ファシリテーター資格を取得しました。
講座の初めに言われた言葉。
「ファシリテーターは,より有機的に本の分割箇所を選定するためにも,一回は取り上げる本を読んだ方がいいですね。」
…そっか,やっぱり読まないといけないか~(-。-)y-゜゜゜
この手法,ルーブル美術館のような超どでかい美術館の見学に例えて説明します。
美術館を手分けして見学/自分が担当したエリアを紹介/紹介されたエリアのおススメのポイントをざっと確認し,自分が気になった絵(箇所)をピックアップ/仲間とその絵について対話する
すると一人で美術館をすべて回らなくてもよいですし,一人では気付けなかった絵の見方に気付いたり,より深い理解ができたりします。
もちろん,ファシリテーターとして一度はざっと本に目を通しますが,やはり皆さんとABDしているときのほうがより本を咀嚼し,自分の血肉にできている感覚があります。
3)flier book camp
本の要約サービスを提供しているflierさんが提供されている学びの場flier book labo。その中で,いつも魅力的な講師の方をお招きして開催されているのがflier book campです。ここでの学びの中心も,仲間どうしでの対話です。campによっては,その対話の内容をレコーディングして学びを振り返ったり,対話を構造的に整理したりと,学びの中心に対話があります。
ここでの学びはこれまでにも何度か記事にしてきましたのでご覧ください。
この3つの学び以外でも,対話を通じて学びを深めることのおいしさを日々感じています。
何を(=学習内容)学ぶかも大切ですが,なぜ(=学習動機)学ぶのか,誰と(=学習する仲間)学ぶのか,どうやって(=学び方)学ぶのかが,学びの取れ高に大いに影響する。そんなことを意識しながら,日々学びに浴しています。
ちなみに,学びの場で出会った仲間の皆さんとは意気投合する確率が高く,学びの場が終わっても引き続き交流が続いているのも,嬉しい副産物でした。