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SDGsと脱炭素と私

いつもと毛色の違うタイトルでのスタートです。
といいますのも,「おかやま環境フォーラム2023」の司会進行のお仕事をさせていただき,
そのフォーラムのテーマがSDGs・脱炭素でした。

司会のお仕事をさせていただくと,普段の活動のフィールド以外でのインプットができるので,
とてもありがたい機会です。今回もめちゃめちゃ学びました。
…司会席で,ガンガンメモ取りました。

せっかくなので,私なりのことばでの学びを共有します。

【SDGs】…川廷昌弘氏講演「未来をつくる道具 わたしたちのSDGs」より

一言でいうと…SDGsとはコミュニケーションツールです。

社会は色んな課題を抱えている。
その連関性を持たせて一つの社会として変わっていかなければならない。
その共通言語として、17のゴール(169のターゲット)が掲げられている。
日々の活動や企業活動が、どのゴールに寄与する活動なのかを整理する、指標=モノサシなんだなと。

SDGsって大きな言葉で行動に移そうとしても何をしていいかわからない、
理解しようとすると何だかぼんやりしてしまう。
けれど、一つ一つのゴールやターゲットに分解すると動きやすくなる。
…例えるなら、みかんを食べる時に、丸ごとかぶりつくのではなく、
 房に分けて食べますよね。そんな感じです。

そして「推し」を持つ。自分が気になるゴールについて情報を集めたり、行動に移したり。
それぞれのゴールは他のゴールとも絡み合っているので、自ずと影響範囲も広がってくる。
…ちなみに、私の「推し」は、[4質の高い教育をみんなに]と[8働きがいも経済成長も]です。

今回,SDGsというみかんの皮をむいて,房ごとに食べたら,めっちゃ食べやすくなったw

【脱炭素】…江守正多氏講演「気候の危機と社会の大転換」より

お話の中で印象に残っていることば。
卒炭素…人類は「化石燃料文明」を今世紀中に卒業しようとしている。

脱炭素も含め,気候変動対策に対してどのような受け止めをしているのかを調査したところ,
世界では,生活の質を高めるものと受け止められている一方で,
日本では,生活の質を脅かすものと受け止められている,とのこと。
…例えば気候変動対策として,室温設定を変える=暑さ・寒さに耐える という解釈ではなく,
 だったら着るもので工夫しちゃおう,といった前向きな行動や 
 将来的に住みやすい地球にするための行動だよね,といった前向きな理解とか。

私たちは今のステージから卒業して,次のステージに行くことができる,と前向きな解釈をする。
「脱」か「卒」か,漢字1文字の違いかもしれないが,
それによって発せられる印象(受け取る印象)も変わるな…と感じました。

今のこの気候変動を,どうやったら止められるのか。
社会の大転換(トランスフォーメーション)=〔社会の仕組みの変化〕×〔人々の常識の変化〕
もちろん,日々の節電などの小さな努力も必要ですが,
人々の気合と努力と根性だけではなく,大きく仕組みや思考を変えていかないといけない。
特に思考の面では,当たり前とか,よかれと思って,みたいなところに,
実は変えたほうがいいポイントが隠れているかもしれません。
…例えば,古い冷蔵庫。まだ使えるからと長く使っていると,
 もしかしたら電気をたくさん消費し続けているかもしれません。
 買い替えのタイミングは,壊れた時以外にもないんだろうか?
 ちょっと立ち止まって考えてみるのも大切。

以上,司会席からのレポートでした。
お読みいただき、ありがとうございました。

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