山陽新聞で連載を担当しているコラム「一日一題」、昨日第5回目の記事が掲載されましたのでご紹介します。今回も、最後にブログ限定の小話を書いていますので、併せてお楽しみくださいね^^
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自分を「外から」見てみれば
2017年、偶然見つけた1枚のポスターをきっかけに、私は岡山イノベーションスクールに通い始めました。平日の夜、岡山で働く多様な人が集まる学びの場です。経営者や起業家など、それまでの会社員生活では出会わなかった人たちばかりでした。
スクールでの学びは驚きの連続でした。同じテーマを話しても、見えている景色がまったく違う。当たり前の価値観が、別の前提で語られる。視点のズレに触れることで、自分がどんな前提で物事を見ているのかに気づけるようになりました。
外の世界に出て異なる価値観に触れ、自分を見つめ直す。これは「越境学習」と呼ばれます。慣れた環境では気づきにくい思い込みが、外に出ることで浮かび上がってくるのです。
スクールは、まさに貴重な時間でした。自分の考えを言葉にし、他者の視点に触れる。対話の往復の中で、自分の強みや価値観が少しずつ言語化されていきました。人の話をまとめること、分かりやすく伝えること。当たり前にやってきたことが、実は自分の強みだと分かったからです。
自分の強みや価値観を言語化できるようになると、見える世界が変わります。価値観はエンジンのかけ方のようなもの。どんなときにやる気が出るか分かると、自分に合った動き方が見えてきます。強みが分かれば、どこで力を発揮し、何を頑張るのかを選べるようになるのです。自分を理解することで、自分に対して適切な期待をかけられるようになる。それが、次の一歩の精度を高めてくれます。
振り返ってみると、私を変えたのは新しい知識ではなく、「自分を外から見る視点」でした。立つ場所を変えることで見え方が変わる。その実感が、選択の質を変えてくれました。
一歩を踏み出すことは大切。自分を見つめ直すことで、その一歩はより的を射たものになります。あなたは今、自分のことをどれくらい言葉にできていますか。
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バックエピソード:
今回の第5回で書いた岡山イノベーションスクールですが、その先にかなり大きな変化がつながっています。
スクールに通う条件として、コンテストへのエントリーがありました。当時は起業なんて1ミリも考えていなかったのですが、自分の困りごとを事業として組み立て、会社員として積み重ねてきたビジネススキルを総動員してプレゼンをした結果、まさかの大賞をいただくことになります。
受賞メンバーで参加したシリコンバレーツアーも刺激的で、帰国後はスクールの仲間から「中嶋さん、でいつ起業するの(笑)?」と聞かれるように。そのたびに「いやいや…」と思いつつも、その言葉が少しずつ自分の中に残っていきました。
その後、2020年に会社を卒業し、2年間のサバティカルタイムを経て、2022年に起業。同年、再びコンテストのファイナリストとして舞台に立つことにもなりました。
振り返ると、岡山イノベーションスクール・コンテストは、私にとっての“起爆剤”になっています!





