今日はアイザックグループでの研修でした。アイザックグループとは,岡山にある複数企業で,研修や福利厚生などの「ヒト」に関わる部分を協業しているグループです。
今日の研修では,チームマネジメントを取り扱いました。
5~6人メンバーがいるチームをまとめる人と「マネージャー」と呼ぶとして,そのマネージャーの本質的な役割についてお話させていただきました。その内容を少しダイジェストでお伝えします。
■ マネージャーの仕事の本質とは?
マネージャーに求められる最も重要な役割は,「チームの成果を最大化すること」です。ここで重要なのは,闇雲に動き回ることではありません。物理学でいう「テコの原理」のように,最も効果的なポイントを見極め、そこに自分を配置することです。
■ 成果を生み出すための要素
自分の配置ポイントを見極め,成果を最大化する方程式は,次の2つの掛け算で表現できます:
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活用すべきリソース(What)
・モノ:必要な設備や道具
・カネ:予算配分
・ヒト:チームメンバー
・情報:市場動向やデータ
・自分の時間:最も貴重な資源 -
マネージャーの活動(How)
・情報収集:状況把握
・情報提供:必要な知識の共有
・意思決定:明確な判断
・ナッジング:さりげない後押し
・役割モデル:見本となる
■ テコ作用の最大化
リソースは多ければ多いほうがいい,とは限りません。何より自分の時間は有限です。だからこそ,効果的なマネージャーであるために,以下の点を意識することが大切です:
1.最適なポジショニング :「このタイミングで,私はどこにいるべきか?」 「どの課題に注力すべきか?」 を常に意識する
2.資源の効果的な配分:限られたリソースを,最も効果の高いところに配置することを心がける
3.適切な関与度の調整:「深く関与すべき案件」と「見守るべき案件」を見極める
マネージャーの役割は,単なる管理や指示出しではありません。最小の力で最大の効果を生み出す,まさに「テコの原理」を体現する存在です。数名のメンバーをまとめるポジションにいる方は,自分の「テコの支点」を見つけてみませんか?きっと,チームの成果は大きく変わるはずです!
参考図書:HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント/アンドリュー・S・グローブ (著)/日経BP社