SWITCH WORKS主催の法人向け 異業種交流型の研修プログラム「スイッチワークスアカデミー」にて,女性向けキャリアデザイン研修に登壇いたしました。その内容を少しダイジェストでお伝えします。
変化する時代におけるキャリアデザイン
私たちを取り巻く環境は,かつてないスピードで変化しています。VUCAと呼ばれる不安定で不確実,複雑で曖昧な時代において,従来の「終身雇用」や「一律的なキャリアパス」は既に過去のものとなりつつあります。
では、これからの時代を生きる私たちは、どのようにキャリアを築いていけばよいのでしょうか。
1. キャリアの本質を理解する
キャリアとは単なる職歴ではありません。それは、仕事を通じて積み重ねる経験と、その過程で形成される職業能力の総体です。重要なのは、この過程で築く「無形資産」です。
2. 自分を知る:内なる声に耳を傾ける
キャリア形成の第一歩は、自己理解です。自分の価値観や強み、働く目的を明確にすることで、より充実した仕事人生を送ることができます。
特に重要なのは以下の3つの要素のバランスです:
これらの要素は時とともに変化することも自然です。定期的な自己点検と軌道修正が、持続可能なキャリアを築く鍵となります。
3. 未来を描く
キャリアプランニングでは、長期的な視点が欠かせません。研修では、20年後の自分を想像し、そこから逆算して今すべきことを考えます。
この際、考慮すべき3つの重要な要素があります:
- お金(経済的基盤)
- 時間(ワークライフバランス)
- 健康(心身のコンディション)
これらは人生のステージによって、重要度や優先順位が変化していきます。
現代では、キャリアの形も多様化しています:
重要なのは、これらに優劣はないということです。自分の価値観や生活環境に合わせて、柔軟に選択していくことが大切です。
参加者の声
参加者の方々から、とても前向きなコメントも多数いただきました。
「強みは自分の中にすでにあるということを知り、嬉しく思いました。これまで漠然と感じていた不安も、自己分析を通じて具体的な課題として見えてきました。明日からの行動に繋げていきたいと思います」
「価値観を言葉にしたことがなく漠然としていましたが、今回のワークで明確にすることができました。ネガティブな性格でしたが、より前向きに考えられるようになりました」
「キャリアというと重たいイメージがありましたが、『正解はない』という言葉に救われました。これからは無形資産を増やすことを意識し、スキルアップや人脈形成に力を入れていきたいと思います」
皆さんの印象に残っている,共通の気づき
- 自分の価値観を知ることの大切さ
- 強みを活かしたキャリア形成の可能性
- 行動を起こすことの重要性
- 他の参加者との対話を通じて気づきを得たこと
おわりに:キャリアデザインの新たな一歩に向けて
キャリアは直線的である必要はありません。時には立ち止まり、時には方向転換することも、人生の重要な選択として捉えること。
大切なのは、自分らしさを失わず、環境の変化に柔軟に対応しながら、持続可能な働き方を見つけることだと考えます。それは、まさに「仕事のある人生をどのように歩みたいのか」を考え続けるプロセスと言えます。
本研修は、参加者一人ひとりが自分のキャリアを主体的に考え、具体的なアクションプランを立てるきっかけとなりました。自分のキャリアは、他人が決めるものではありません。主体的に向き合い、考え、行動することで、より充実した仕事人生を築いていくことができます。本研修で立てた具体的なアクションプランをもとに、それぞれが描いた未来に向かって、一歩ずつ前進していくことを願っています!